2022年2月12日〜3月5日、「明日から活かせる!!小児手術看護」をテーマとして、Webセミナーを開催しました。
小児の手術看護は、成長発達途上の小児と家族が対象です。そのため、情報収集の内容や環境調整、実施内容の説明や物品の選択にも、小児の成長発達や家族との関わりを踏まえた視点が必要で、成人の手術とは異なる部分が多くあります。しかし、小児手術看護に関する書籍やセミナーも少なく、これまで学ぶ機会が少ない分野でもありました。今回、当会でも初めてのテーマでのセミナー開催となりましたが、56名の方にお申し込みを頂き、小児手術看護への関心の高さを感じました。
セミナーでは、小児の成長発達、身体的・心理的特徴について、麻酔に関わる生理学的特徴、プレパレーションの理論と実践についてなど、明日からでもすぐに看護に活かせる視点や、講師が実際に行っている実践を含めた内容をお話させていただきました。
受講いただいた皆様にお答え頂いたアンケートからは、「プレパレーションの実践や、こども・家族との関わり方について学べた。持ち帰って共有、実践したい。」「小児の全身麻酔は、資料も少なく、勉強が難しかったので、今回のウェブ講義はとても有意義な時間でした。」等のご感想をいただき、講師としても大変嬉しく思っております。
このセミナーを通して、皆様の中で小児手術看護が少しでも身近になること、また、手術を受けるこどもたちの不安や恐怖を軽減するために、自分たちが手術室でできることは何だろう、と考えるきっかけになれば幸いです。
手術看護認定看護師 新井 良子(兵庫県立こども病院)
手術看護認定看護師 尾田 尚子(宝塚市立病院)